My house, my rules !

徒然なるままに

海原雄山「カレーとはなにか?」に答える!それは我が家のめっちゃ辛いカレーだと

お題「我が家のカレー」

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カレーとは何か。

お題を利用して我が家のカレーを紹介する前に…、
これを読む方に問わねばなるまい(雄山風にw)。
かつて海原雄山が問うている。

「カレーとは何か」。

雄山は、とある店主がスパイスを独自にブレンドして作っている人気カレー店に出向き、その店の一番旨いカレーを求めます。雄山はそれを食しながら、店主に対してストレートに問いただします。
「これは本物のカレーか?」と。
「カレーとは何か?」と。
この件を発端にして毎度おなじみ、海原雄山VS山岡士郎(+店主)の対決が勃発します。

このカレー対決で、雄山は一見すると何の変哲もないポークカレーで士郎との戦いに応戦します。ところが雄山のカレーを食した審査員たちは、一様に雄山のカレーの香りの素晴らしさに驚愕します。雄山は肉に下味専用のスパイスをすり込み、それを下ごしらえで蒸し上げていました。また、またその肉に合うよう調合した専用スパイスを使いカレーをつくり、肉を煮込んでいました。

口に運ぶとカレーのスパイス。肉を食べると肉の下味のスパイス。
更には隠し味にインド本場で使われるアムチュールという酸味の効いたマンゴーのスパイスも利用していました。

 

スパイス+スパイス+スパイスという「香りの多重構造」

士郎たちのチームは、具に炭火焼きの蟹を使い、これを飯の上に乗せ、隠し味に鰹節を使ったカレーを出しました。両者のカレーの試食が終わると、雄山は士郎たちの料理を一喝し、カレーの真髄について問いただします。


「カレーの真髄とは何か?
材料に変わったものを使うことか?
肉の代りに蟹を使うことなのか?
そうではあるまい。カレーの真髄はスパイスだ、いかにスパイスと食材を取り合わせるか、それがカレーの真髄だ。味と香りを重層的に構築するのがカレーの真髄だ」と。

インド発祥の多種スパイスを用いた煮込み料理の総称

勝負は審査員たちのお情けで引き分けになりますが実態は完敗どころかボロ負け。
海原雄山からカレーについて四の五の言われっぱなしの士郎達でした。

「カレーとは何か?」

その神髄がスパイスを重層的に使って食材を活かすことにあることが理解できていなかった士郎は、雄山の問いにも当然答えられませんでした。しかし2017年の現代社会に生きる我々は士郎達とは違います。わりと多くの日本人が的確に「カレーとは何か」について答えることができるでしょう。

カレーとは何か?
カレーとは、インドおよびその周辺が発祥となる多種スパイスを使った煮込み料理の総称を、元宗主国イギリスが英語で「Curry」と呼んだのが始まりです。そのカレーを簡単に作るためカレー粉なるごちゃまぜスパイスを作り、それが世界に伝播していったもので、これをカタカナで日本風に発音したものが「カレー」です。

ここら辺の基礎知識は何らかの機会に見聞して漠然と理解したり推察している人が多いと思います。なんのことはありません。英国が植民地のローカルフードを勝手にカレーと名前付け、それが世界に広まったただけなのです。だから本場インドにはカレーという個有名称の料理はありません。プラウンマサラ、サグチキン、キーママタールetc…があるだけ。イタリアにパスタという名の固有の料理はなく、カルボナーラとかペペロンチーノとかラザニアとかの名前があるのと同様です。

カレーとは我が家のカレー

日本では北海道開墾という時代背景と、そこで生産された野菜(玉ねぎ/人参/じゃがいも)を利用することで独自に進化していったものとだということも周知の事実です。普及のきっかけについても、陸海軍が積極的に取り入れ、兵士たちがそれぞれの家庭でカレーを作ったり家族に教えたため、全国に広まったこともよく知られています。

インドを源流とする「スパイスを使った煮込み料理」の総称がカレー。
逆説的に言えばスパイス使って煮込むならなんでもカレーたりえるわけです。
赤・黄色・茶・黒・白・緑…。色なんて何色でもOKです。
スパイスを調合して作った「カレー粉」や「カレールー」を利用するのもカレーと呼んで差支えありません。インド、ネパール、パキスタンスリランカインドネシアバングラディッシュ、タイ、フィリピン、ベトナムミャンマー、英国、欧州、日本、韓国、中国、アメリカ…。本場のインド料理もカレーなら、各国オリジナルもカレーです。貴方の家のカレーも、我が家のカレーも全てカレーということなのです。

平成の世を生きる我々は、海原雄山に向かって堂々と答えます。
・・カレーとは何か?・・
それは我が家のめっちゃ辛いカレーだと。
駅の立ち食い蕎麦屋で今さっき食った黄色くて安くて不味いヤツだと。
昨晩かあちゃんが作ったけど残ったので、今朝も無理やり食わされたものだと。

基本スパイスはこれ!

インドで多用されるスパイス使って煮込み料理を作ればそれはカレー。確かにそうですがやはり基本となるスパイスがあるかと思います。で、簡易的にまとめてみます。一般的には以下のものが使われると思います。整理するとこんな感じですかね。

色味:
 ターメリック
 サフラン
 パプリカ

香味:
 クミン◎
 コリアンダー
 グローブ
 カルダモン
 月桂樹・ベイリーフ
 シナモン
 ナツメグ
 フェネグリーク
 (※ガラムマサラ)△
 (※オールスパイス)

辛味:
 カイエンペッパー(唐辛子・チリペッパー)◎
 胡椒◎
 塩◎


最低限のスパイスとしては「◎」のついたものがあればどうにかインド風なカレーができます。実際には△があればさらに良いでしょう。好きなものを好きなだけ入れて作ればよいかと思います。好みの味をつくればOKなのですから。このほか仕上げとしてガラムマサラ振ったりする人が多いです(香辛料を色々とブレンドしたカレーの源流的な総合スパイス)。1つ1つスパイス使うのが面倒だからターメリック、カイエンペッパー、ガラムマサラで作ってしまうカレーだって有りだと思います。いずれにせよスパイスに、こんにく・しょうが・塩・バター・ヨーグルト・生クリーム等が、一緒に混ざるなり下味や隠し味で使われるなりして、炒め焼かれ煮込まれてカレーになっていきます。

でもスパイス1つ1つ買ったり、量を調合するのは面倒くさいですよね。もっと手軽に作りたいですよね。だって簡単なヤツは具と水とカレーのルーで出来てしまうのですから。だから一般家庭ではルーやフレークを使ったり、スパイスが既に調合されたカレー粉で作るわけです。

私は1つ1つ個別にスパイス混ぜてつくる本格的なスパイスカレーが好きですし、バターチキンクリームやチキンティッカマサラのようなものをよく作ります。それでもたまにヨーグルトとスパイスを混ぜたものに肉を何時間もマリネして造り込みするのが面倒だなと思う時があります。ですからカレー粉+アルファで簡単に作りたくなる時もあります。その場合はキッチンにあるものを隠し味で追加して魔改造カレーを楽しみます。

 では衝撃?の我が家のカレーを紹介します。

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我が家のカレーの具の定番は鶏肉。
これが一番使用頻度が高いです。豚肉はほとんど使いません。
牛肉はどうしてもビーフシチューにしてしまいますから出番なし。

さて、ここでカレーについて1つお伝えすることがあります。
私は昔インドを約3か月、パキスタンを1カ月ほど旅して、それこそ毎日毎日・朝昼晩、さまざまな地方でカレーやビリヤニを食い倒してきた経験があります。
カレーが好きで国内でも機会があればインド料理店に足を向けます。
家でも月に3度はカレーを作ります。コンビニのカレーも、カレーパンも、蕎麦屋のカレー南蛮も、日清カップヌードルカレー味もよく食べます。そんな吉田栄作よろしく「無類の」カレー好きな私が、まず最初に美味しいカレーの最大のポイントをお伝えしたいと思います。
我が家のカレーの特徴でもあります。

カレーで煮込む具は1種だけ


良い子の皆さんは復唱しまして覚えましょう。
せーの♪


カレーで煮込む具は1種だけ


はい良くできました。
具は肉だけしか入っていないカレー。
それが美味しいカレーであり、我が家のカレーなのです。
我が家では野菜(ジャガイモやニンジン)を入れて煮込みません。
ジャガイモとか絶対禁止ですw。
野菜ゴロゴロ派の皆様御免なさいまし。
肉とジャガイモやニンジンを一緒に煮込むという調理過程は存在しません。

肉とスパイス以外で鍋にインが許されるものは、汁(ペースト)のべースになる玉ねぎ&トマト缶、にんにく、しょうが、赤唐辛子、オイル、各種隠し味(ナッツペーストやメイプルシロップ等)のみです。これらは具ではありませんのでカウントはしません。仕上がりの基本な構成は「カレーの汁」と「具(鶏肉)1種」のみです。
カレーに野菜を色々と入れて作るのは我が家ではナシです。

お味噌汁に、野菜をごろごろとあれやこれや入れない、という感覚と一緒です。
スパイスを楽しむカレーに野菜をごろごろは向かないと考えるわけです。

雛はいつか巣立ち巡礼の旅へ

私の母は昔ながらの家庭的なカレーを作っていて、それを食べて育ちました。
ルーで作る肉+野菜ゴロゴロの日本カレーです。でも中学に通い始める頃にはジャガイモは抜いてくれとリクエストするようになったり、ひき肉だけのカレーを作ってくれと言ったりするようになりました。

その歳頃になると味覚がより発達し、料理の「味」への理解度が深まり、カレーの汁の濁り感や、市販ルーの風味(辛味や香り等)の足りなさがわかってくるわけです。仲間と徒党を組んで繁華街へ出かけ、専門のカレー屋へ出入りするようになると更に違いが分かってきます。人は成長と共に強い刺激を求めはじめます。そうなると母親のつくる凡庸な日本の家庭的なカレーを美味しく食べられなくなっていきます。

母親カレーに野菜がゴロゴロしているのは母の愛だと思います。
子供の健康を願う愛情です。体に良い「野菜」をたくさん食べてほしい。肉だけに偏らずバランスよい食事をさせたい。そんな思いが日本の母親カレーの結実だと思います。
これについては一切否定しません。
でも子供というのはいつしか母親の元を離れ自立していきます。
そして真のカレーを求める巡礼の旅へと旅立つのです。
それが人生であり人の定めなのですw。

単純ゆえに妥協できる隙がない、シンプルなカレーのススメ

話は戻りますが、カレーはシンプルに作るとスパイスの風味がはっきりとし、香りも高まってきます。と同時に出来上がった料理の問題点がくっきりと浮かび上がったりもします。シンプルだからこそ誤魔化しがきかない。野菜から出る旨みで云々といった妥協できる隙が一切ないわけです。

例えば「鱧の吸い物」という料理があります。そこには野菜がごろごろ入ってはいません。椀の中に鱧だけ。飾り(香り・見映え・色のアクセント)として三つ葉(or 木の芽)が浮く程度です。出汁も極めて薄味で繊細です。
シンプル・イズ・ベスト。
突き詰めていくとそこへ回帰します。

興味のある方は、ぜひ具が1種類の肉だけのカレーを作ってみてください。
シンプルだからこその良さやMyカレーの問題点などが見えてきます。

野菜の具の足し算ではなく、スパイスの足し算。

インドでも美味しいカレーと不味いカレーがあります。
スパイスの香りが際立つものほど美味しかったです。
その場合、具材はシンプルで1つしか入っていないものが大半でした。

海原雄山の言うとおりカレーの真髄はスパイスです。
インドでも、あれこれ入った具沢山のカレーは今一つで不味く感じました。
一方で具が単品のカレーは何処で食べても美味しく感じられました。

日本でもインド料理のレストランへ行くと下のように料理がサーブされませんか?
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シンプルな単品具材のカレーが2、3種類ほど出てきます。
具材を沢山入れてひとまとめにするカレーはあまり見かけません。

無論私だってカレーを食べる時に野菜も一緒に食べたいです。
だから焼いたもの・炒めた物を別途トッピング式で乗せたり、サラダとして食しています。これなら野菜本来の味も楽しめます。

ちなみに野菜を楽しみたい野菜カレーや豆類のカレー(ダール)を作るときは肉を入れてはダメと言えます。

食材は以下のとおり。日本的な魔改造・辛いカレー

では、我が家のカレー(魔改造ver)を。さっそく完成写真からどうぞ。 

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具は肉1種。これはチキンを煮込みました。
野菜が盛り付けてありますが、鋳鉄スキレットで無水調理して炒めた物をカレーの上にポン置きしただけです。卵も別煮のトッピングです。
あくまでカレーとして煮込む具材は鶏肉の1種のみで作ってあります。
赤唐辛子12本入っためっちゃ辛いカレーです。


鶏肉以外で使ったものは以下のものです。
まずはカレー粉。いろいろ使いましたが「インディアンカレー」、結構これが好きでイチオシです。国内で良く見かけるインド料理屋のカレーの香りが出ます。日本人好みのカレー風味が欲しい時にはSBの赤缶を少し使います。7対3ぐらいだとローラのようなハーフ美人なカレーが出来上がります。しかしこれ以上の比率はお勧めはしません。赤缶は塩と一緒にカレーチャーハン作ったりソーセージにかけて炒めたりカレーラーメン作ったりするのが本分かなと思います。

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野菜は玉ねぎ(大)が1個あればOKです。にんじんはトッピング扱いで後乗せです。

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玉ねぎは黒茶色になるまで30~40分炒める人がいますが不要です。炒めるほど甘さがでると思ったらら大間違い。10分炒めても30分炒めても実は糖度は変わりません。
ここでお勉強タイム。

玉ねぎは長い時間炒めたからといって糖度は変わらないし上がらない。

もともと玉ねぎは糖分を持っていますが、生だと辛み成分が勝ってしまい強く感じてしまう。だから熱を加えて辛味を消すわけです。その一方で玉ねぎ自体が糖分を追加で生み出すわけではありません。もとからあった甘みだけが残るだけなのです。ですから色が多少ついてきたらOKです。黒いこげ茶色のペーストになるまで炒めるより少し玉ねぎ感を残したほうがカレーには合うかなと思います。15-20分程度を目安に。
※ミートソースづくりの場合はこげ茶色ペーストにしたほうが好きです。


私も多くの人と同じで、肉の漬け込みに、赤唐辛子・にんにく・しょうが・ヨーグルトなど使います。隠し味に魔改造でココアも入れたりしちゃいます。魔改造カレーは「遊び心」が大切です。いろいろと試して見ましょう。

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そしてバター、生クリーム、ローリエ、メイプルシロップ(orはちみつ)。カシューナッツをペストにして入れる時もあります。ナツメグは肉の下味によく使います。結構家庭にある確率が高いスパイスですよね。ココナツミルクは250mlパックが売っていたりします。コンソメもスープにして使います。

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ココナツミルクが無い時は白だしの吸い物汁を代用。昭和派の人は隠し味にウスターソースもありかな、です。

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私の場合ココナツミルクは必須になっています。甘みと香りが出てるから好きです。うちのカレーは赤唐辛子を沢山いれるのでその反動で甘い香りも出します。トマト缶と水1カップぐらい入れるところを、水の代わりにココナツミルクを使います。無い時は白だしの吸い物を使います。以前白だしの吸い物が残っていたので入れたら美味しかったのでたまにやります。コンソメスープも必須になっています。やはり万能選手です。ウスターは最後の隠し味に使う場合があります。高度成長期の昭和的な日本カレーならではの隠し味にはコレが効きますwww。

それからスパイスやカレー粉で作ると、ついつい忘れがちなのが「塩」。
肉の下味で塩をしっかり振っているなら不要ですが、意外とこれが足りなくて味が決まらない人も多いと思います。とにかく仕上げの確認で味見を忘れずに。何か足りないと思ったら、九分九厘「塩」です。

そして留めはコレです。

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ティースプーンで軽目を1さじ。バリッとした辛みが立ちます。お好みでどうぞ。我が家では赤唐辛子をたくさん使ってカレーを作りますので十分辛いカレーになっていますが、これ追加するとさらにグッときます。

作り方は簡単。18~20cm片手鍋が1個あれば調理出来ます。

1) 肉の準備

鶏肉(もも肉なら)700gに塩と胡椒(ホールをガリガリ挽くヤツか粗挽きコショー)とニンニクと生姜とカレー粉を振りかけてしっかりモミ込む。カレー粉は小さじ3杯ぐらいをサササとかける。インディアンカレー2:SB赤缶1が良い感じ。ハンバーグをよく作る人ならナツメグとか持ってませんか?。もしあればカレーに合うのでモミ込みするときに一緒に適量投入してみてください。辛いのが好きな人はチリペッパーも。スパイスをモミ込んだら10分ぐらい肉を寝かせなじませます。

その後ヨーグルトかけて軽くグチャ混ぜします。
ヨーグルトはレンゲで軽く2~3回すくってエイッとぶっかける感じです。肉にまんべんなくまぶしましょう。そして2時間ほど寝かせます。肉は大き目のざく切りです。それからヨーグル肉は1日とか長い時間寝かせ過ぎないこと。柔らかくなりすぎでかえってダメ。ちなみにパプリカとレモン汁を追加して焼けばチキンティッカです。

まとめ1
・鶏肉700グラム用意
・塩、胡椒、カレー粉、ニンニク、生姜、ナツメグ (辛いの好きならチリペッパーも)
・モミ込みして10分寝かす
・ヨーグルト投入して2時間寝かす

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写真は塩・コショウ・ナツメグ・カレー粉・ニンニク・生姜・ヨーグルトをまぶした鶏肉

 

2) ソース(汁)の元を作る

家に転がっている片手鍋にオリーブオイルをぐるぐるっと3巻き投入。
量は適当です。火力は弱中火キープ。
そこへ玉ねぎみじん切り1個半分を投入し、そのまま15-20分程度炒めます。それを一旦鍋から取り出して、次に微塵切りしたニンニク1かけら、赤唐辛子の輪切り(我が家では12本ぐらいガツンと)、しょうが(チューブで5~6センチ程度にゅ~っと) を投入。赤唐辛子は中に入っているタネも辛味が出るから、もったいないので入れましょう。続いて「インディアンカレー」のカレー粉をレンゲで1杯程度(大さじ2杯ぐらい)をドバッと投入してさらに1分ぐらい香り出しで炒めます。他に追加したいスパイスがあればここら辺で一緒にどうぞ。鍋にいためたタマネギを戻してペースト状のベースを作ります。

まとめ2
・鍋にオリーブオイル
・玉ねぎみじん切りを投入して世を中火で15-20分炒めて取り出す。
・再びオリーブオイル入れて、にんにく、しょうが、赤唐辛子を投入し軽く炒める。
・温度は低めでニンニクの香りををオイルに移す
・生姜と唐辛子は焦げやすいのでニンニク炒め後に入れて辛さをオイルに移す
・カレー粉入れて炒め香り出しする。最後に炒め玉ねぎと合体してペースト作り完了。
・ペーストは一旦取り出す
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激辛好きなら赤唐辛子を沢山いれましょう

 

3) 肉と汁気を投入で煮込み開始

2のペーストが出来たら取り出し、漬けこみヨーグル肉を鍋にそのまま全部投入。
3-4分程度炒めて焼き目を付けたら、2のペーストとトマト缶1缶投入。
1缶丸々ではなく3/4ぐらいにするとトマト味が少し控え目になりカレーの味が引き立ちます。ここら辺は好き好きですが、基本としては1缶です。
同時にローリエを火で軽くあぶって折ってから2-3枚ほど投入。
さらにココナッミルク200~250ml、コンソメで作ったスープ150~200ml投入。
コンソメは顆粒の物を用意すると良いです(ブイヨン可)。ティースプーン1杯ぐらいでしょうか。コップのお湯にサササッと入れて箸でクルクルします。コンソメの代わりに白だしで作った吸い物でもOK。

割とシャバシャバな状態から煮込み開始。
最初は強火でボコボコ沸騰させて煮込みます。このポイントは大切です。トマトの酸味を飛ばすためで、のちのち味が良くなります。しばらくしたらトロ火にして20~30分ぐらい煮込みます。蓋はしても半分は開けておき、水分を飛ばして煮込んでいくようにします。

まとめ3
・鍋に漬けこみ肉投入して軽く炒め、2のペーストとトマト缶1個投入。
ココナツミルク200-250mlとコンソメスープ150-200mlも入れます。
ローリエ入れて煮込み開始。蓋を少し空けて水分を飛ばしていきます。
・最初はボコボコ沸騰させましょう

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鶏肉を炒めたら、2のペーストとトマト缶も入れて…

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ココナツミルク、スープを投入

 

4) 隠し味投入と塩味確認

20-30分ぐらい煮込んだら各種隠し味の投入タイムです。

まとめ4
・無糖ココアパウダーをティースプーンで2杯。
・甘みを出すためメープルシロップかはちみつを適量(大さじ1程度)。
 ココナツミルク使う場合、味見して不要と感じたら入れなくて良い。
・「塩加減」をする。足りなければ塩少々。
・味を整えたら追加で15-20分煮込む。
 煮込み時間を調整し、お好みのシャバ感・ドロリ感を出していく。
 初日は少々シャバシャバ、翌日はドロリを楽しむのが2度おいしいパターン。

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最初は黄色だったカレーも表面に油が浮き、トマトや辛子の赤みが出てきます。

5) 最後の仕上げ (大人の辛口カレーとしてカイエンペッパーも)

そこそこ水分も減ってお気に入りのシャバ感・ドロリ感が出たところで、

まとめ5
・仕上げのバター40~50グラムを投下して溶かしこむ。
・生クリームも100mlぐらい投入。
 カレーが上手に出来ていたらもう他の隠し味は不要です!
・カイエンペッパーを小さじ1杯追加するとホット割増です!
 お好みで調整してみてください。

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写真はバターとクリームを入れたところ。これでほぼ完成。

6) 米で喰らう。黄色い米で喰らう。

米を炊く。できればターメリック入れて炊きましょう。そこにトッピングの焼き野菜など乗せれば完成です。ライスは堅めに炊きます。うるち米でもよいのですがインディカ米だとかなりインドな気分になります。

盛り付けについて。
ウチではお米の上にカレーをドバドバかけないようにします。皿半分にライス、皿半分にカレーの住み分けスタイル。もしくは皿には米のみで別の器にカレー分離スタイル。あるいはカレーを最初に皿に万遍なく敷き、その上にお椀等で形を整えたライスを置く。とにかく汁を米全体にかけてベチャベチャにしないのが我が家のスタイル。
皿に盛ったカレーに生クリームをかけるとさらに良い感じになります。 

我が家のカレー・魔改造verの要約

印・英・日の三位一体的なカレー

・(調合が面倒な時は)カレー粉を使う

・イギリスで人気のチキンティッカマサラ(バターチキンクリーム)をやや意識w

・独自の魔改造で、めっちゃ辛いカレーを楽しむ


赤唐辛子12本ばっちり入ってるのでバリ辛です。
仕上げのカイエンペッパーで更に辛さが立ちます。
ただしバターとクリームも仕上げに使うので濃厚なマイルドさも。
ココナツミルクの香りと甘さがかすかに残ります。

具である鶏肉の煮込みをしっかり楽しむカレーであり、印・英・日の三位一体的な辛口カレーです。調理方法は鍋煮込みを基本としますが、変形としてはすべて深いフライパン(ソテーパン)で行う方式もあります。最初にヨーグル肉を炒めチキンティッカを作る。取り出したら、オイル+玉ねぎを炒め、さらに唐辛子+にんにく+しょうがカレー粉を投入して炒めた後、トマト缶とココナツミルク入れてフライパン1つで炒め煮込む。最後にバターとクリームを少量・適量加えていく。1-2人前とか少量作るの場合は鍋煮込みよりソテーパンとかウォックパン使うスタイルの方が手早いです。

追記 炊飯器でつくる日本式の母親カレー!

色々書きましたが市販で大好きなカレールーもあります。
たまには日本スタイルのオーソドックスな家庭カレーを楽しむ場合もあり、その際は肉のほかに玉ねぎと人参を大きくカットして入れた、野菜ゴロゴロの日本式ママカレーを作ります。

作り方は簡単。
・肉と野菜を1口サイズにトントン切って電気炊飯器に入れる
・水を適当に入れたら、標準の炊き方でスイッチオン。

水の量なんて面倒だからいちいち計りません。
具が水面から1.5cm隠れるぐらいの量をアバウトで入れておけば問題なし。
準備はたった3分で完了。
汚れるものは包丁とまな板のみ。

50分~60分後には炊飯完了→保温になります。蓋を空けて、適量のカレールーを入れて、再び蓋して保温のまま5分待ちます。5分後にはルーが溶けているので、あとはよくかき回して完成です。炊飯器は軽く圧力が掛かっているので、肉も野菜もめっちゃ柔らかく仕上がります。鍋を使って煮込むのがアホらしくなりますよ。味だって鍋で作るよりワンランク上の仕上がりになります。お米は片手鍋で炊きましょう。そっちの方が美味しいですから。

一番のお気に入りは「横濱舶来亭BLACK辛口」です。
これで作っておけば間違いなしというカレーフレークです。
ハウス食品の激辛や夏季限定も好きです。

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